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北海道 その4 最北の地の悲劇

8月24日 かなり晴れ


さて、わりと早起きした僕は朝の稚内市内を見渡しイップク。

fjmc氏はまだ寝ている

キャンプ場の駐車場は20台くらいのバイクが整然と並んでいる。

改めてバイカーいっぱいいるんだなと。


準備を終えさっさと出発。

北海道の守り神とも言えるコンビニ、セイコーマートで朝食をとる。

最北のホクレンで最北の証の旗をもらおうと給油に向かう。

が、しかし、既に旗は品切れ。

もういいやと給油もしてやらねーと最北をめざす。


そして、さっさと着いてしまった。

日本最北端の地。


お土産屋でなかなかデザインのよろしい最北端Tシャツを買う。


宗谷岬

そしてこの最北の地、僕にとっては最悪とも言える因縁の地となる。


僕らの間では夏のツーリングでお守りを買って鍵につけるという慣わしがある。

ここ一年は去年の夏、京都ツーリングの清水寺で買ったお守りがついていた。

その前は伊豆の石廊崎の崖にへばりつくようにたっている神社のもの。

そして今年は宗谷岬では!?


と、宗谷岬で「お守り」という看板を見つけ、丘を登る。

丘の上にはお守りを売っているらしき建物など無い。


とりあえずバイクを止めようとしたそのとき、


悲劇は起きた。

 

 

 

 

 

 


ガシャーン!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

コケタ。


ヤッテもーた。

悲劇っていうか、完全に僕の不注意なのだがね。


ハーレーのスタンドは国産に比べるとちょっと厄介なのだが、

バネのはじきが強く、またスタンドを出して傾けたときにかなり沈みこむので、

少々その感覚に慣れるまで大変だ。


そしてこの日僕はその注意を完全に怠った。


不安定なスタンドは勢い良く跳ね上がり、

僕の足はスタンドとエンジンに挟まれた。

バランスを崩し、コケル。

乾燥重量240キロの車体が完全に僕の左足に乗っかった。


折れたかと思ったが、下敷きになりながらも左足が動くので、抜き取ればなんとか大丈夫かなぁとか思い

少しづつ足を抜き取ろうとしていると、fjmc氏が駆け寄ってきて無理やり車体を起こしてくれた。

のはいいんだが、バイクは僕の足を軸に起きあがってるわけで、

尋常じゃないくらい痛かった、むしろ今度こそ折れたと思うくらい痛かった。


それでいて、「fjmc氏はコケタ写真撮っとけばよかったな」とニヤニヤ。

その拍子抜けするコメントに、僕はなぜか、ホッとしたよ。


宗谷岬展望台 ←悲劇の現場


しかしだな、よく折れなかった僕の左足よ。


そういえば、重たい卓球台の下敷きになったときも、チャリンコで車に突っ込んで空を舞ったときも、

バイク側面から車に突っ込まれ入院したときも僕は骨を折っていない。

僕の骨は頑丈だ。(たぶん)


もちろんスポスタも立ちゴケ程度なので、クラッチレバーがぐんにゃり曲がったくらいであとは特にたいした

ことなくてよかった!


と、はじめは思っていたのだがね・・・。この後僕は苦痛を強いられる。


とにかく、たまたま持っていたシップやら、絆創膏で応急処置。

そして、忌々しい丘を降りる。


出光で給油すると最北端の証と、明らかに手作りチックな貝殻のキーホルダーを貰う。


そして、国道238を南東へ向けてひたすら走る。


が、僕はここいらへんの記憶がほとんど無い。

完全にへタレていたからだ。

クラッチレバーから板バネが飛び出して、必要以上の握力をしられていた。

たまーにでてくる信号待やら、遅い車。加減速の繰り返しはほんとしんどい。

そしてなにより、シフトチェンジの旅に左足に走る激痛。後々こんなに痛くなるとは・・・。

正直、気が気じゃなかった。

fjmc氏のペースからも遅れをとるようになっていた。


途中バイク屋を見つけ、fjmc氏のWのテールランプはなおったが、僕のクラッチレバーは無理だった。

その後、おこっぺという町の道の駅でアイスを食った。


僕はこの辺りからfjmc氏と網走までは一緒に行き、その後は一人で

ハーレーの正規ディーラーを探し、レバー周辺の修理をすることを心に決めていた。

もともと、前々からfjmc氏は、しばらくの間別行動しない?

と言っていたわけで、ちょうど今がそのタイミングだとも言っていた。



その後サロマ湖の手前のまっすぐな道で記念撮影。

ストレート

あとから来たライダーも撮影会をはじめていた。

しかも、バイクのスタンドがアスファルトに沈むという不思議な現象が起こった。

スタンド

スタンドをずらすと、このメリコミぐあい。まさに、マンガの世界だ。

ストレート

まっすぐな道を突きぬけサロマ湖を見るものの、

デカすぎて、湖だか海だかよくわからんかった。


そして、網走へ到着。

そのころには、日も暮れかけてきたので、

ツーリングマップルのおすすめキャンプ場にものっている

網走湖の呼人浦キャンプ場でキャンプ。

湖畔の夕暮れはステキだった。

呼人浦

のだが、部活でカヌーの練習をしている学生たちか、

その顧問がキレまくってゲキを飛ばしている声が湖畔に響きわたっていた。


駅前でえびがプリップリの天丼を食った後、湖畔で宴会をすると、雨に降られる。

そして、またnyk亭で宴会の続きをしつつ、


明日から別行動することで合意。

二人でいることにだいぶ限界を感じていたfjmc氏。

それは僕もよくわかっていた。


つーか、そろそろ独りの時間欲しいよね、みたいな。


なにより僕は、まずバイクをなおしたいし、

一緒のバイク屋でなおせればよかったのだが、

せっかく北海道まできといて、相方をバイクの修理に付き合わせるのはね、微妙だなと。


つーことで、明日からnyk一人旅!!


この日は一番印象に残ったのは、もちろんコケタこと。

それ以上にインパクトある出来事なんて無かったぜ、畜生!

北海道 その3 わっかない最高!

8月23日


朝6時前くらいか、目を覚ます。


夏の朝とはいえ、けっこう寒い。


やはり、雨が夜中に降ったもよう。

テントのフライにたくさんの水滴が。

だらだらと準備をしているとライダーたちが次々と挨拶をかわし、キャンプ場を去っていく。


駐車場ではfjmc氏が準備を済ませコーヒーを飲んでいる。

コーヒー

僕も準備を済ませ、キャンプ場を後にする。


少し天気も優れなく、肌寒い中を旭川へむけて走る。

わりとすぐ旭川に到着。

なかなかの都会ですね。

旭川

そして、腹が減っていた僕らだが、メシ屋をさがすものの、到着するのが早すぎて、どこも開いていない。

仕方がないので、またマップを見ながら次のルートを決める会議。

すると、fjmc氏が、カムイコタンに行きたいと言い出す。

何やら、気になる場所らしい。

なんだかfjmc氏の好きなマンガの中で舞台になった場所らしく、いろいろ説明してくれたのだが、

よくわからないもんで、

とりあえず、僕も「行こう!」と言って、行ってみた。


べつに、どうってこと無かった・・・。



SL

唯一、昔のSLを見れた以外は、せっかくの川も雨のせいで、汚い濁流が流れており、

なんだかな~・・・。

fjmc氏も思ったよりたいしたこと無くて、残念そうだった。


そなもんで、トカゲを追い回したあと、腹が減ったとまた出発。


途中でみつけたチェーン店のラーメン屋「味の時計台」に入る。

けっこう腹が減っていたので、味噌チャーシューメンとチャーハンと餃子を一気に食べる。

大食いのはずのfjmc氏だが、残った餃子を譲ってくれた。

やはりカレーじゃないと満足できないのか?


ラーメン屋でテレビを見たが、内地を発ってから、初めてマジマジとテレビを見た。

既に放送されている内容は覚えも無いもので、都市生活から切り離された感があったなー。


そして、国道233を行くと留萌に入る。

少しづつだが海の香りがするなーと思っていたら、一気に視界が開ける。

テンション上がって、砂浜に下りてみる。

うみー


とても水がキレイで、浅瀬の海底が見える。

うみー

地元のギャルたちが水着でバーべキューをしていたが、

何故か、海に入っている人は一人もいなかった。

そんなに水が冷たいのか。


しばしマッタリした後、今度は海沿いの国道232を一気に北上していく。

途中国道40号辺りでツーリングマップルにあるサロベツ原野を見たいと展望台を探してみるものの

さっぱりわからん。いつのまにかどこまでも草の生い茂る農道に入ってしまった。

サロベツ原野


そのまま、40号に戻り、北上していくうちに、稚内に到着。

日も落ちはじめていた。

本日は、最北端の宗谷岬を目的としていたが、

僕はツーリングマップルに書かれた「夕暮れ時は感動的な景色」

と書かれたノシャップ岬が気になって気になってしょうがなかった。

しかもキャンプ場も風呂も近場にそろっていることをあらかじめ確認していたし、

ノシャップ岬に行くことを提案。


fjmc氏もOKサイン。


そこで、まず寝床の確保ということで、高台にある稚内森林公園キャンプ場へ向かう。

fjmc氏は曲がりくねった道をテンション高めでぶっ飛ばしていく。

僕は周りを見渡しゆっくり登って行くと、

反対方面から歩いてきた女子高生がメッチャ笑顔で両手を振ってくれたので、僕も手を振りかえす。

北海道は歩行者もバイカーに手を振る習慣があるのか?

とにかく、デレデレしながら、また登っていくと、今度は木陰より野生のシカの親子が登場。


キャンプ場について、女子高生とシカの話しをすると、

「なんで言ってくれないの?」とfjmc氏。


だって、コーナーで火花散らしながら猛スピード登って行くんだもん。

君は速すぎる。まったく追いつけないので、後ろで起こった出来事など伝えようがない。


稚内

森林公園は稚内市内を見渡せるナイスなところだった。


それはそうと、日はもうとっくに落ちかけていた。

キャンプ場でさっさとテントを建て、岬へ急ぐ。


岬に着いたころには、海に太陽が沈みかけている。

人だかりの中をメットもとらず、岬先端へ走る!!


夕日

燃えてゆくあの空が、夜に消えていく前に、

なんとか夕焼けの色を拝むことができた。


写真じゃ全然伝わらないかもしれないけど、

この写真とった瞬間にブログにアップすることは決めていた。

それくらいホント美しくてヤバかった。

これは伝えなくちゃいけないだろううと。

夕日 ←コレがノシャップ岬のベストショットかな

誠に主観的な話しだが、僕の頭の中では

ブランキー・ジェット・シティーの「綺麗な首飾り」と言う曲が流れていた。

この風景とその歌詞が僕の中でめちゃめちゃリンクした。


実際はあっと言う間に日は沈んでしまったけど、

そんなことを思ってしばらく海を眺めていた。


そして、いよいよ晩飯の時がやってくる。

海鮮丼

うに、旨すぎる。

いくらはあまりの弾力せいか、口の中でなかなかハジケない。


べつにたいした味付けなんてない。

わさび醤油を垂らして食べるだけだ。

つまり、素材そのものがスゴイわけだ。


おいしいものを食べた後は風呂だー!と稚内温泉「童夢」へ。

ついて早速、大量の小学生の団体の襲撃に遭い、しばし喫煙所で時間をつぶす。


しかし、これまたスゴイ設備だった。

十種類の湯があって、昼間なら湯船から利尻島を拝めるらしい。


帰る途中の暗闇でfjmc氏のテールランプが切れてて、見失い気味でちょっと怖かった。


キャンプ場に戻り、しばし二人でnyk亭テント飲みをした後、眠りにつく。


稚内の夜は冷える。かなり寒かった。

寒さで夜中何度も目を覚ました。


しかし、稚内は夕日、メシ、風呂、と良すぎる一日の締めくくりだった。

北海道ツーリングレポ その2 嵐の一日

8月22日


朝起きて、デッキに出るが、既に天候は悪い。


fjmc氏と朝食バイキングでガンガン食べまくっていると、サル氏も合流。

かなり食べてコーヒーも三杯くらい飲んで満足。

いや、むしろ、気分悪くなった。


そして、気づけば、上陸後のルートを全く考えていなかった3人は作戦会議。

サル氏は100円ショップのナメきったアバウトな地図しかもっておらず、

結局、僕のツーリングマップルを見てルートを決めていた。


そして、苫小牧港がどんどん近づいてくる。

天候は良くないが、僕は興奮していた。

3人はデッキに出て、記念写真を撮ることにした。

出陣


いよいよ上陸だ。

フェリーの駐車場で、互いの良き旅を祈り、サル氏と硬い握手をかわす。

サルは登別へ、僕とfjmc氏は富良野を目指し別れた。


そして、さっさと準備を済ませたfjmc氏が一番乗りでフェリーから降り立つ。

僕も後を追う。


って、早速雨に打たれた・・・。


どうりで、他のバイカーは準備に時間かかってるとおもいきや、みんなちゃんと装備をしていたんですね。

僕らはバイクを止めカッパを装備。

結局、港を一番最後に出た。


国道234は既に冠水し、迂回ルートを通って北上していく。

しばらくすると、雨が上がる。

コンビニチックな店にバイクを突っ込み、僕らはカッパを脱ぎだした。


ここで、旅人第一号のおっちゃんとしばし話しをする。

このおっちゃん車で北海道を一月ちかく回っていたらしい。

優良なキャンプ場などの情報もくれた。

店のおばちゃんも出てきて、トークに花が咲く。

そして、僕らの前を通っていくライダー達が挨拶を交わす。

旅が始まったんだなってすごく実感する瞬間だった。


その後、上陸一回目の給油をする。

ここで、この旅一つ目のホクレンの旗をゲットする。

ホクレンの旗

この旗「ホクレン」で給油するともらえる代物なんだけど、

東西南北で黄色に色分けされている。

つまり、全色持ってると、北海道を一周回っているということだ。

これを10本くらいやたら集めてるマニアみたいなライダーもいた。

他にもスタンプシートみたいなイベントもやっていたよ。

北海道ではこの旗をバイクにつけて、なびかせて走るのがイカシテいる(らしい)。

しかも一部のライダーの間では隠しカラーみたいなものがあるとか無いとか噂になっていた。


さて、また走り出した僕らは、国道274に入る。

が、また雨が降り出した。

ってなわけで、またカッパを装備。


土砂降りの日高峠に突入していく。

そして、土砂降りにもかかわらず、走り屋らしき車が裕に100キロオーバーのスピードで僕らを抜いていく。

あぶねーよ!!

といいつつも、僕らもけっこう飛ばしていた。


途中峠をおりてきたところで、セイコーマート発見。

しょっぱなから嵐の中を走ってきたわけで、けっこうグダグダになっていた。

弁当を食べながら休憩していると、BMW乗りのカップルやら、

アメリカンに乗った関西弁のにーちゃんやらも登場。

BMW乗りの話しによると、富良野方面は雨が上がっているとの情報。


僕らもテンションも少し回復したので、今度は38号を北上していく。


富良野に近づくに連れてやがて雨はあがりはじめ、ラベンダー畑やら、

ひまわり畑がところどころ彩りはじめた。


富良野の大地 ←富良野の大地を突き抜けるfjmc氏。


そして、富良野駅に到着したが、意外と富良野はやることが無い。

遊ぶところも知らん。

やたら北の国からを前面に出した看板は目に付く。

もう少し時期が早ければラベンダーとかキレイらしいが・・・。


富良野

富良野駅の汽車。

雪だるま?

タクシーの上には雪だるまが。


で、そんなこんなしているうちに、日も暮れそうとキャンプ場を探す。

近くにあった中富良野の森林公園のキャンプ場に決定、テントを張り、またしばしマッタリ。


けっこうたくさんのバイカーたちがいました。

そんなバイカーたちと、少々会話も交えた後、また富良野市内へメシ&買出しのつもりで

バイクを走らせたが、


また雨降っちまった・・・泣

この状況に二人ともカチーン!!

もういいや!とローソンで食い物やら酒やらを買ってさっさとキャンプ場に帰る。


キャンプ場に戻ると雨が止んでいる。


完全に天気に振り回されました。


キャンプ

酒をのみつつ、持ってきたクッカーでカップラーメンを食べる。

上陸して一発目の夕飯がはわりと質素なものでした。


その後二人でしばし僕が持っていった狂った音楽を聴きつつ話していると、

周りで宴会をやっていたライダーたちもテントに入り、キャンプ場は静まり出したので、

僕らも床に着いた。


けっこう疲れていたのか、わりと早く僕は深い眠りについた。

夜中何度か雨が降る音がした記憶があるが、僕は朝まで眠り続けた。




北海道ツーリングレポ その1

8月21日、天気良好。


準備に手間取った&厄介な長電話のせいで、睡眠時間はおよそ3時間足らずで、7時ころ目覚める。


fjmc氏に連絡をとり、荷物満載のスポスタに寝ぼけマナコで跨り、川越街道の和光交差点を目指す。


途中でガスを入れ、タイヤの空気圧をチェック。

荷物満載のため、リアタイヤを気持ち大めに空気入れる。


そして、和光交差点で待ち合わせなのだが、ほんとただの交差点なわけで、コンビニでも探してみるかと、

川越街道を少し走るとマックはっけーん!


そんなわけで、マックの裏側にバイクを突っ込むと、既にfjmc氏がマックの駐車場にいた。

奇跡的なドンピシャ集合を果たす。


そんなわけで、朝マック。


外環の下を行き、東北道の浦和より高速に突入。

本来なら、大洗からフェリーにのるはずだったが、日曜はお休みのため、

仙台港発のフェリーにのるってわけです。


そんなもんで、高速をひたすらぶっ飛ばして仙台へ。

夏休み&休日ということもあってか、車多し。

反対車線はツーリング帰りのバイカーも多かったな。


そんで、SAで何度か休憩を。

fjmc氏は早速カレー食ってた。


高速を下りると、今度は4号線をダラダラと行く。

そしてpm3時、ちょうど僕の実家付近を通るので、ついでに実家によって、一休み。


fjmc氏は昨年も僕の実家に立ち寄っている。

僕の母は昨年カナダに旅行に行ったらしく、カナダの食い物をfjmc氏にふるまっていた。


「お前のカナダかぶれのかーちゃん今年はどこ行ったのよ?」

なんて、大変失礼な発言を連発しつつ、実はけっこう楽しみにしているfjmc氏。


期待どおり、うちの母は今年はドイツ行ってました。

もちろんドイツの食い物が出てきました。

fjmc氏はニヤニヤしてた。

その後「今年はドイツかぶれだったね。」と一言。

だから、失礼だっつーの。


そんなこんなありつつ、pm6:00ごろ仙台港に到着。


仙台

仙台港のフェリー乗り場は既に、何人かのライダーが今か今かと出航の時を待っていました。


そして、乗船手続き等を済ませ、後は積み込みを待つだけという時に、また奇跡的な出来事が起こる。


fjmc氏と同じ大学に通うサル氏(実際は友達の友達みたいな微妙に距離ある友達)

と何故かフェリー乗り場でばったり遭遇。


しかもそのサル氏、チャリンコです!!

サル氏

東京から仙台まで、5日をかけてチャリでやってきたらしい。

そして、完全な思いつきで、これから北海道へ行くという。

ど、どういうこっちゃ!?


あとで、北海道のチャリダーに聞いた話だが、サル氏のこの3万のチャリ、

長距離ではありえない安さらしい。チャリダーはみんな7万くらいからのに乗ってるらしい。

しかも、サル氏は装備もあきらかに少なすぎ!


とにかくチャリだし、それ自体スゲーとサル氏に感服。


と、こんな感じで、テンション上がっちゃった3人がフェリーに乗っちゃうわけです。


そして、いざ乗船、

船内

船の中の車両積み込みスペースと入っていく。

サル氏はおもいっきりチャリでバイクと一緒のとこに並んでたが、違うところにまわされてた。

並ぶ場所、間違っとるがな・・・。


船内

乗船後は速やかにバイクを固定し、必要な荷物をおろす。

2等和室に荷物を置くやいなや、売店で酒を買いデッキに直行!


出航と同時に祝杯をあげるのだ!


祝杯

いざ!出航!


お互いの旅の健闘を祈り、乾杯!!

もちろんサル氏も一緒に。


3人でデッキからだんだん遠くなっていく港の灯りを見ながら、飲みましたとさ。

なんかね、船が陸からだんだん離れていく様は美しく、

興奮と不安に一気に襲われた不思議な感じでした。

デッキ


ずっとずっと、灯りが見えなくなるまで、3人ともしばらくデッキにいました。

灯りがなくなると、漆黒の海にぽつりと月が、なんとも考え深い風景の中に3人でひたってました。


その後は風呂に入ったり、船内でかるーくメシを食うが、やっぱfjmc氏カレー食ってた。


また談笑ののち、テンション高かったわりには、みんな以外と早く、床についた。


そして、僕も明日の上陸を楽しみに目を閉じた。

ただいま内地に帰還

本日、走行距離、約3600キロにおよぶ旅も終え、


fjmc氏とともに、日本最北端の地を踏み、


無事に内地に帰ってまいりました。

最北端の地 ←最北端の地、宗谷岬



ほんとに濃い10日間でした。

現在、うちの洗濯機はフルで回ってます。

10日分の洗濯しながら書いてます。


まっすぐな道。

壮大な景色。

うまいメシ。

バイカー、チャリダー、地元の人、いろいろな人との出会い。

ほんと、いろいろあって・・・


結局のところ、頭の中は荒れ狂ってます。汗

これから、ゆっくり時間をかけて振り返ってみようと思います。


この旅ができたこと、過ごした時間と、人々、僕を運んでくれた相棒のスポスタ。

巡り巡って与えられた機会すべて。


感謝の念であります。



それと、ともに過ごした、fjmc氏、いろんなアシストありがとう。

愛車のW650もエンジンから変な音するけど、お疲れ様でした。


じゃ、とりあえず投げっぱなしの荷物の整理でもしますわ。