北海道 その5の前編 またふりかかる試練
ども、大型台風も去り、なかなかすぐれなかった天気も回復の兆しですね。
まぁ、なかなか終わりの見えないこの北海道ツーリングレポですが、コツコツ書いて行こうと思います。
さて、8月25日
僕が起きてテントから出ると、fjmc氏は坦々と準備をしていた。
かなり早起きをしたらしく、
僕が準備をしている途中に、fjmc氏は完全に準備を終え、コーヒーを飲んでいる。
そしてAM7:00ころには、「お先するわー!んじゃ元気で!」と言って、早々に去っていった。
そう、本日からは一人旅だ。
僕も急いで準備を済ませ、北見方面へと向かう。
なぜ北見か。
そう、北見にはハーレーの正規ディーラーがあるのだ。
といっても、出発したのはAMの7:30。
わりと北見は近そうなので、それまでプラプラと何か
見ながら走ろうと、
適当な小道に入ったり、峠道に入ったりと走っているうちに、軽く迷った。
ツーリングマップルと見合わせて、辺りを確認すると、不思議なバス停を見つける。
建物も少なく、誰もいないような、道にポツンとバス停があるのだが、そのバス停が、個人名義だった。
あまりにも目印が無いせいか、人んちの名前がついている。
とにかくまた北見を目指して走り出す。
北見市内に入りしばらく行くと中学生がギャ-ギャ-さわぎながら登校していた。
しばらくその辺りをうろうろしたのち、北見の中心を目指す。
そして、ハーレー正規ディーラー発見!
しかし、着いたのはAM9:00。
店がまだ開いてねー!
1時間半も遠回りして走ってきたのに、まだ時間全然あるじゃん!
と、またしばし走るしかなくフラフラ走って戻ってくると、やっと店がオープンしていた。
ただ北見に来るはずが、ここまでで、けっこうムダに距離を稼いで走ってしまった。
店のイカチーおっちゃんに事情を話し、レバーを直してもらおうとするが、おっちゃんが、しかめっ面。
ただでさえイカチーのに、しかめっ面されたら、よけいに恐えーよ。
「もしかすると完全に折れるかもしれない」と・・・。
ぼくが、「熱通してもダメですか?」と聞くと、「そうだな、とりあえずやってみる!」と。
二人で相談しながら作業は始まった。
バーナーで熱を通しながら、少しずつ力を加えていく。
折れたら仕方なく安いレバーでも買うかと思っていたが、
このおっちゃん不安そうなコメントをしながらも、レバーをまっすぐになおした。
後で、いき付けのハーレー屋のニイチャンに聞くと、
このおっちゃん、かなりやり手らしい。
普通はレバー交換をすすめるし、折らずにこんなにまっすぐにすることはなかなかスゴイことらしい。
そして、旅にトラブルは『ツキモノ』だとおっちゃんは何度も言っていた。
それは僕も既に体感済みだったが、
よく見てみれば店に置いてあるバイクは国産、外車問わず道外のナンバーのものがイッパイあった。
これはすべて修理しているものだと。
雨の日にむりやり走って、電送系がいかれてしまったスポスタのライダーは
二日間も北見で足止めをくっているという話しをしていた。
そのあと、ついでにオイル交換までしてもらった。
おっちゃんに何度も礼をして、僕は屈斜路湖方面へ走り出す。
レバーもなおって快適だなーとノホホンと走っていく。
美幌峠に突入したころ、二度目の試練、それは起こった・・・!
なーんも無い、車も少ない、林に囲まれた道を、ダラダラ走っていると。
いつの間にか僕の後ろを、白黒カラーで赤いランプをつけたいや~な車が「ウーウー」いいながらつけてくる。
僕は左端に寄ってバイクを止める。
車も止まった。
降りてきたおっさんが言う。
「ハイ。どーも。スピード違反ね!」
つ、捕まったーーーーーーー!!!!
しかも、10キロオーバーで・・・汗
まぁ、不幸中の幸いだが。
スピードによっては、原点と罰金じゃ済まないからね。
といっても、罰金の納期が旅からもどるまでに間に合わないので、
途中でみつけた郵便局でソッコー納めてやった!
大事な旅の資金から罰金を徴収され、かなりのダメージ。
神様、僕に試練をありがとう・・・。
と、おもいつつ、美幌峠を登っていくと、目の前にものすごいパノラマが広がる。
道の駅を発見したので、そこで何人かのライダーと話しをしながら、しばしパノラマを展望する。
やはり北海道の交通取り締まりは厳しく、
ここで合ったCBR乗りのライダーの友人たちもバタバタと捕まっているらしい。
このCBRのライダーはホクレンの旗10本くらい持ってた。
もう一月近く北海道を旅しているらしい。すげーな。
ここらへんにいたライダーたちに、「下で警察が測定やってますよ」と伝えまくって、
僕はまた走り出す。
その後、峠を下っていくと、姿を現したのは
屈斜路湖だ。
晴天のため中島も対岸もキレイに見えた。
その後、この屈斜路湖沿いを走るつもりが、道を外れ、無駄に遠回りする。
このころには、さっき捕まったことも忘れ、
いや、むしろ「ブチキレタ」ようにけっこう飛ばし出す。
いつのまにか国道391に出たので、北上して世界遺産になりたての知床へ向かうことに。
途中ショートカットで、選んだ道からは、日本100名山に上がる斜里山を望む。
うまい具合に、国道334に出た。
国道334からは、海岸線と知床連山が見え、
僕は、そのまま知床へと向かうのでした。
後編へつづく・・・